【No.2】柿は英語でも『KAKI』という!

日本の代表的な果物である柿は、世界でも『KAKI』の名で通じることをご存じだろうか。
試しに、世界各国の辞書のひもといてみてほしい。柿の原産地であるアジア諸国はもちろん、ポルトガルをはじめとする西欧諸国や、北米、南米、ニュージーランド、オーストラリアなど各国で、『KAKI』の4文字が用いられていることが、わかるはず。
では、なぜ日本語の柿が〝万国共通語〟になったのか。これは、鉄砲伝来の歴史と関係があるようだ。
日本の種子島に鉄砲をもたらしたのは、知ってのとおりポルトガル人だが、そのポルトガル人が柿の味に感嘆し、柿の苗と種を故国に持ち帰ったのだとか。
その後、ポルトガル領だったブラジルへと、『KAKI』という名とともに、広まっていったのだ。
なお、英語には柿を意味する“persimmon”という単語があるが、これはアメリカ東部原生のアメリカガキのことで、日本の種とは別物である。