【No.3】えっ!お寿司屋さんの家族はイカのゲソが大嫌いだって⁉︎

寿司屋の家族は、寿司をありがたがらない、とはよく聞く話ではあるが、とりわけゲソは、名前を聞くだけで“ゲッソリ”するという。いったいなぜか。
もともとゲソは、屋台用の寿司ダネとしてあつかわれてた下級の食材で、店内で出すことはまずなかった。そのため、店が繁盛するほど、寿司屋は残ったゲソの処分に苦労したのである。現在のように、ゲソが好んで食べられるようになってからも、事情はそう変わらない。とりわけ、一流といわれる店では、ゲソを寿司ダネとしては出せない。
とはいえ、残ったゲソを捨てるのももったいないため、結局、寿司屋の家族が残り物を引き受けることになる。
ゲソの唐揚げ、ゲソ大根、ゲソのワタ炒め…。寿司屋の家庭では、ゲソがあの手この手で調理かれ、食卓に上がることが多くなるのだ。