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【No.8】お歯黒の女性はどうやって歯を磨いたか?

『白い歯は美しい』といつのが現代の基準。
そこで、われわれは白い歯を保とうと毎朝、毎晩、歯を磨いているわけだが、『黒い歯は美しい』という美意識があった時代、つまり、お歯黒をつけていた江戸時代の女性たちは、どうやって歯を磨いていたのだろうか。
もちろん、白い歯磨き粉をつけて歯ブラシでゴシゴシなんてことはしなかった。そんなことをしたら、せっかく黒く塗った歯が白くなってしまって台無しになってしまう。
江戸時代の人が使っていたのは、歯ブラシではなく、楊枝。といっても、爪楊枝とはちがって、先端が房状になって、そこにやわらかな刷毛のついたもの。この房楊枝で、お歯黒が剥がれないように注意しながら、歯の掃除をしていた。
ちなみに、当時の女性が歯に塗っていたのは鉄漿とよばれたもので、古釘などを酸化させてつくったものだった。