【No.30】『大相撲に引き分けなし』はウソだって⁉︎

プロスポーツで必ず勝負をつけるといえば、大リーグと大相撲である。大リーグは決着がつくまで何回でも延長戦がつづくし、大相撲は同体の場合は『取り直し』で決着をつける。しかし、じつは大相撲には『引き分け』があるのだ。
これは、その取組で2回の“水”が入り、それでも勝負がつかないときは2番後に取り直す。しかし、その取り直しでも、また2回水が入ると、引き分けになるというものである。あっけない勝負が多い、いまどきの大相撲ではめったに見られないが、最近の例では、1974年(昭和49)の秋場所で、三重ノ海と双子岳の一番が長引き、引き分けとなった。また取組中に、力士が顔をケガしたりすれば『痛み分け』になり、これも事実上の引き分けになる。