【No.2】柿は英語でも『KAKI』という!

日本の代表的な果物である柿は、世界でも『KAKI』の名で通じることをご存じだろうか。
試しに、世界各国の辞書のひもといてみてほしい。柿の原産地であるアジア諸国はもちろん、ポルトガルをはじめとする西欧諸国や、北米、南米、ニュージーランド、オーストラリアなど各国で、『KAKI』の4文字が用いられていることが、わかるはず。
では、なぜ日本語の柿が〝万国共通語〟になったのか。これは、鉄砲伝来の歴史と関係があるようだ。
日本の種子島に鉄砲をもたらしたのは、知ってのとおりポルトガル人だが、そのポルトガル人が柿の味に感嘆し、柿の苗と種を故国に持ち帰ったのだとか。
その後、ポルトガル領だったブラジルへと、『KAKI』という名とともに、広まっていったのだ。
なお、英語には柿を意味する“persimmon”という単語があるが、これはアメリカ東部原生のアメリカガキのことで、日本の種とは別物である。

【No.1】世界でいちばん多く歌われている歌は?

世界でいちばん歌われている歌というのは「ハッピー・バースデー・トゥー・ユー」とみてまちがいない。誕生日の定番ソングであり、英語が公用語でない国であっても、日本のように英語で歌い、親しまれている。1962年にマリリン・モンローケネディ大統領の誕生祝いて歌ったことときてもよく知られている。

この歌は、いまから約120年前の1893年、アメリカ・ケンタッキー州に住んでいた、ミルドレッド&パティ・ヒル姉妹がつくったもの。作曲を担当した姉のミルドレッドは音楽の教師で、作詞を担当した妹のパティは幼稚園の先生だった。
当初この歌は、「グッド・モーニング・トゥ・オール(みなさんおはようございます」という曲名で、幼稚園の朝の挨拶の歌として歌われていた。
ところが、この歌のメロディーに別の歌詞がつき、替え歌の「ハッピー・バースデー・トゥー・ユー」ときて歌われたところ、思いがけず大ヒットし、全世界に広まることになった。
気になるのは印税問題だが、裁判で争った結果、原曲をつくった姉妹側にロイヤルティーが支払われることで当時、決着している。