【No.13】地中海の水は東に行くほどからくなる!

地中海の塩分濃度は、海域によってちがう。東側のレバント海では3.9%あるのだが、西側のジブラルタル海峡あたりでは3.65%しかないのだ。
この地中海の気候と、地形の影響によるもの。地中海の乾いた気候のもとでは、海の水分は蒸発しやすく、海の塩分濃度は濃くなりやすい。
ところが、地中海の西側は、ジブラルタル海峡で大西洋とつながっている。大西洋から流れ込んでくる海水によって、塩分濃度がいくらかは薄められるのだ。
いっぽう、地中海の東側は、大きな海とつながっていない。塩分濃度が薄まることなく、西側より高くなるというわけだ。